自己とは
今週のお題「自己紹介」
自己紹介と言われて、自分の紹介を書くやつは阿呆以外の何ものでもない。
とかいう、よくわからない少し刺激的な一文から始めれば、読む人が増えるかと思い、書いてみた。
私はおもくそ自分のことを書いてみようと思う。なぜなら阿呆だからである。
私は、私のことが嫌いだ。心底嫌いだ。心底嫌いで結構すきなのである。
矛盾しているようだが、分かってくれる人はいるだろうか。
なぜ、嫌いか、それは容姿でもあり、中身でもある。
そもそも、何をやっているのか自分でもよくわかっていないところが、一番の問題だ。
大好きだった化学の勉強がしたくて大学に入学し、大学院までいったはいいが、途中で自分の別の「好き」に目覚め、突如として別の道を行こうと決めた。
決めたはいいが、それがあっているのか、どう結果に結び付けていったらいいのかさっぱり分からない。
研究室で、実験の毎日を送っていた時は、同じように見える作業の中にも別の反応を仕込んでみたり、禁水を厳しくしてみたり、加熱を強くしてみたり、撹拌をもっとまわしてみたり、色々と変化を与えて、それで収率やら純度やなんやらが上下することに一喜一憂していた。
しかし、今いるところはどうだ。
どうやって判断されるでもないので、基準も全く分からない。
明確な数値なんかないのだ。
人がいいと感じるものを作る。
クリエイティブと呼ばれる世界は、あの時思っていたよりよっぽど厳しい世界だった。
まわりまわってここまで来たけれど、私の人生はまだまだ続く。
ここから、どうなっていくのか未知数なので、私でさえ私のことは語れない。
シュレディンガーの猫状態。
自己紹介なんてできないよ。
自己紹介と言われて、自分の紹介を書くやつはやっぱり阿呆以外の何ものでもない。